研修医で色々な診療科をローテーションしていると、中には暇な診療科(ハイポ科)があると思います。
これまで、忙しく過ごしてきた研修医なら、拍子抜けしてしまいますよね。
そんな診療科での過ごし方について書いていこうと思います。
本当にハイポな診療科か
その診療科が本当にハイポなのか。研修医に仕事を与えられていないのか。
まず第一にその見極めが大切です。
どちらであるかによって、対処法が変わります。
研修医だけがハイポな場合
上の先生は忙しそうにしているけれど、研修医には仕事を与えられないからハイポ、という場合。
見学しまくる
とにかく先生の仕事を見学しまくることをおすすめします。
手技という手技をすべて見学する、手術中はずっと手術室にいる、暇なら外来も見学に行く、ということです。
そうやって、色々な場に顔を出していると、「よく見学してくれているし、やってみる?」となることもあります。研修医としては、棚からぼた餅ですよね(^^)
すべてにおいて貪欲に、何でも身につけていこうという姿勢を。なんだか説教臭くなりましたが(^^;)
一番近い先輩が忙しくしていないか
自分から一番近い先輩、多くの場合は専攻医、が忙しくしていないかに注目してみましょう。
専攻医がこなしている仕事の場合、研修医でも代わりができる可能性があります。
積極的に先輩の仕事を奪いにいってみましょう。
具体的には、「何か代わりにできることはありませんか?」と聞くのも良いですし、先生が何に忙しそうにしているかをよく観察し、先回りしてやっておく、というのも大切です。
診療科がハイポな場合
診療科自体がハイポな場合は、自己学習に徹するしかないと思われるかもしれません。
それもそうですが、仕事のクオリティを上げることに時間を注ぐこともできます。
仕事のクオリティを上げる
具体的に仕事のクオリティを上げる方法をご紹介します。
担当患者の検査結果を分析する(採血、画像など)
採血結果で、正常値よりも低い値や高い値の原因の説明ができるか考えてみましょう。合わせてどのくらい増悪したら治療対象になるかも考えると良いと思います。
画像検査では、以前の画像との違いを隈なく探してみて、どうしてその違いが起きたのか考えてみましょう。そして思いついた疾患を鑑別していきます。
カンファレンスの準備を綿密にする
カンファレンスのために、要約を作ることもあると思いますが、その精度を上げましょう。
何度も読み返す、発表の練習をすることは勿論のこと、そのカンファレンスの目的に応じた発表になっているかを見直すのもポイントです。
患者さんの病態に対する治療をEBMに沿って考えてみる、調べてみる
なぜ、この患者さんにこの治療が行われているのか、考えてみましょう。
それが本当に有効であるのか、論文を読んでみるのも勉強になります。
担当患者の処方でやめられるものがないか、考えてみる
患者の症状に合わせて薬を追加していったら、気がついたらモリモリに。なんてことはよくあります。
上の先生が忙しい場合、その点の確認は疎かになっている場合もあります。
やめられる薬がないか検討し、相談してみましょう。
ここまでやっても暇なときは
私は暇なときは、担当患者のCTやMRIをずっとコロコロしていました。解剖学のアトラスと画像診断cafeを片手に。
それでも暇なときは、参考書を読むなり何なり、自己学習に励むしかありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
暇な時って困りますよね。
でも、走り続けても疲れてしまうので、時にはゆっくり過ごすのも大切だと思います。