手術見学前や助手の予習・勉強方法【超基本】

医学生向け

外科をローテーションすると、手術の見学をしたり、手洗いをして助手をしたり、という機会が多いと思います。

そんなときにボーっとしていたら、もったいない!

どんなことに気をつけて、どんな準備をして手術に臨めば良いのでしょうか。

手術の概要を把握

まずは基本ですが、その手術の概要を把握しましょう。

具体的な流れをお話します。

要約(サマリ)を読む

手術前には術前カンファが行われ、サマリーが発表されることが多いと思います。

その際に患者さんの背景をよく理解します。

画像を見る

手術の前にはCTやMRIが撮られていることが多いです。どこにどんな病変があるのか確認しておきましょう。

合わせて、その手術がどんな難易度なのかもわかると良いです。難しいポイントが分かると、術者がどこで最も集中力を使うのかがわかります。

手術の適応を知る

なぜその患者さんが手術をすることになったのかを知っておきましょう。

手術には侵襲が伴います。その侵襲を超えるメリットを知ることは大切です。

術式を学ぶ

手術の概要を把握できたら、いよいよ手術の中身を学びます。

手術書を読む

手術の流れを学ぶには、参考書を読むことが一番です。

難易度順におすすめの参考書を紹介します。

【超簡単】手術NAVI(イヤーノートアプリの付録)

早速、参考書じゃないじゃないか!という感じですが、手術の大まかな流れが学べるので、とにかく時短したい方におすすめです。

イヤーノートのアプリを購入すると、付いてきます。

難点は、掲載されている術式が少ないことです。

【簡単】研修医のための見える・わかる外科手術

手術のイメージを掴むのにおすすめです。50の外科手術について,初期研修医向けに解説されています。

所要時間・出血量などの基本情報や、手術の手順が噛みくだいて解説されています。

イラストも多くわかりやすいです。

難点は、同じ手術に数回しか入らない場合は良いですが、何度も同じ手術に入る場合は物足りなくなると思います。将来的に外科医として執刀する予定がある場合は、簡単すぎるかもしれません。


【おすすめ】イラストレイテッド外科手術

外科を志す研修医の必読書です。

手術手順がとても緻密に書かれているアトラスです。

執刀を目指すなら必ず読みましょう。

難点は、絶版になったことです。はあ。。図書館などで探しましょう。

手術動画を観る

手術を本気で学ぶなら、動画を観るに尽きます。

自分の病院で行われた手術動画が手に入るのならそれが一番良いです。なぜなら、次も同じような手順で行われる可能性が高いからです。

他にも、YouTubeケアネットESS Websiteなどで手術動画を探すのも良いと思います。

手術記録を見る

前に同じ手術を行った人のカルテから手術記録を見ましょう。

丁寧に正しく書かれているものを探しましょう。

手洗いをしない見学の場合は手術室に持ち込んで、それを見ながら手術見学をするのもおすすめです。

術式への理解を深める

術式を学んだら、術式への理解を深めましょう。

術者は手術へのこだわりを持っていることが多く、それが理解できれば執刀させてもらえる可能性が上がります。

具体的には、学会発表や講演会などを観ることで術式への理解を深めることができます。

まとめ

手術前の予習方法について書いてきました。

手術時間が少しでも有意義な時間になれば幸いです。

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