「研修医1年目だから仕方がない」と上の先生は許してくれるけれど、自分が自分を許せなくて辛くなること、ありますよね。
どんなときに自己嫌悪に陥るか、共感いただけたら幸いです。改善策も書きます。
自己嫌悪に陥る時
単純ミス
ありがち。処方のミス、指示のミス、、ちょっとした注意を怠ったが故にミスをする。
医療の現場では小さなミスが文字通り命取り。大体は看護師さんとかが気がついて訂正依頼を入れてくれるけれど、そうでなかったら大変なことになっていたかも。
慣れが解決するのだろうか、ミスは減っていくんだろうか。
忙しい→不注意→ミス→さらに忙しい、の負の連鎖に。
まあいっかと思ったことが大事なことだった
検査結果を見て、ちょっと悪いなとは思ったけど、まあこんなものか、と思っていたら、後々大ごとに。気付いていたのだから、一言上の先生に相談すればよかった。
何かやり忘れたことがある気がする、まあいっか帰ろう、と帰ったら、忘れてはいけないことを忘れていた。
医療で「まあいっか」はダメだとわかっているのに、なぜ「まあいっか」と思ったのだろうか。
曖昧にしていたところを突っ込まれる
後で調べよう、と思っていたのに調べるのを先延ばしにしていたら、そこを突かれてしまった。
症例要約について不明な点を明らかにしないままカンファレンスに臨んだら、そこが超重要ポイントだった。
なんで、あの時もっと丁寧に勉強しておかなかったのだろうか、と悔やまれる。
同僚とのコミュニケーションがうまくいかない
なんで、あの研修医は上級医と仲良さそうに話せるのに、自分はできないのだろう。
なんで自分は、看護師さんから頼まれ事をしやすい医師じゃないんだろう。
職場の人間関係、難しいなあ、という悩み。
上級医と看護師の板挟み
看護師さんから、「〇〇さん(患者さん)、〜〜が辛そうだから、△△を処方してよ」と頼まれ、上級医に確認すると、「そんな必要はない」と言われる。
それで何も対応しないと、看護師さんにまた言われる。または、使えない研修医、と思われる。
あるあるだけど、どうにかならないかなあ、という悩み。
自己嫌悪からの脱し方
たくさんの自己嫌悪に陥るポイントを挙げてきましたが、自己嫌悪に陥っているだけで素晴らしいことだと思います。
ミスをしても、コミュニケーションが上手く取れなくても、何も感じない人もたくさんいます。
考えすぎていては疲れてしまうので、どのように脱してきたかを書きたいと思います。
できなくて当たり前
すごく仕事ができるように見える上級医も、1年目のときはできなかったかも。
最初はできなくても問題ありません。本当の違いが見えるのは3年目以降です。
1,2年目のときにはパッとしなかった人が、3年目頃になり、頭角を現すということはよくあることです。
最初ができるかどうかよりも、最初のやる気を継続し積み重ねることができる人が伸びる、のではないかと思います。
次に活かす
今日の失敗は、明日活かせば良い。初期研修医のうちに色々チャレンジして、失敗し、次に活かすことが大切です。
しかし、むやみやたらに失敗すればよいのではなく、失敗したらきちんと振り返り、同じ過ちを繰り返さないことも大切です。
関わるほど悩みは増える
行動を多くする人ほど、(母数が大きいので)失敗も増えます。
病院にいる時間が長いほど、(母数が大きいので)コミュニケーションの悩みは増えます。
医療に関わる時間が長いほど、悩みは多くなるものだと割り切りましょう。
今日は昨日より良い日に
今日はダメだなあ、と思う日があっても、寝たら朝が来ます。
朝が来たら、今日こそはしっかりやるぞ、と気を引き締めて病院にいきましょう。
また失敗するのではないか、と考え出すと、病院に行きたくなくなります。
今日は昨日の名誉挽回をしよう、と思うと病院に行きたくなります。
初期研修1年目は伸びしろが大きいです。
成長を実感しやすいはずですよ。
まとめ
自己嫌悪に陥るだけ、医療にのめり込んでいるのは素晴らしいことです。
誇りに思いましょう。
でも、疲れ過ぎたら、時には逃げることも大切です。