この記事は、私の自分語りであり、とくに有益な情報はありません。悪しからず。

「私が産婦人科医になりたいと思った理由」について語ります
まずは、それを語るに至った経緯の話をします。
「そんなことより、早く理由を知りたい!」という方はこちらをクリックしてください。
目次をクリックしても、好きなところから読めますよ(^^)
語りたい経緯
「何科に進もうと思っているの?」
医学部に入るとよく聞かれることです。
私は医学部に入学したときにはすでに産婦人科医になりたいと思っていました。
なのでこの質問には特に困ることはなく、正直に「産婦人科」と答えていました。
そうすると大体2種類の反応をされます。
「女性の産婦人科医っていいよね」というのと「産婦人科なんて大変な科にいくの、すごい」と。
いずれにせよ、肯定的な返答を貰えるのです。ありがたいことに。
そして次に聞かれることは、
「どうして産婦人科に?」
これはなかなか答えに困ります。
相手は、気軽に聞いてくるので、端的な答えを求めているのですが、正直に答えればそんな簡単に答えられません。
ただ、会話のペースを乱さないようにしたいとき(飲み会など)には「お産に興味があって。」と答えています。
もちろん、お産に興味があるのはそうですが、それだけではないです。
正直に端的に言えば「女性に寄り添いたい」が近いのですが、大仰かなとも思うので気軽に言えません。
産婦人科医になろうと思った理由
長々と書きましたが、ここからが本題です。
私が産婦人科医になりたいと思った本当の理由に移ります。面接等では正直言えないことまで含めて書きます。
小中学生〜高校生前半の私
私は小学生くらいのときから、常に将来を不安に思っていました。
それは、テレビのニュースなどで日本の不況を感じ取っていたからかもしれないし、あるいは、家庭環境(※)に原因があるのかもしれません。
(※私は家族に恵まれましたので、ただどこの家庭でも多少の問題はあるでしょう、という程度のものです)
小学生ながら「将来路頭に迷ったらどうしよう」「今の幸せがいつまでも続くとは限らない」「人に頼らずに生きていく力が必要だ」といったことをよく思っていました。
そして中学生になると、この考えはさらに進み、「自分が将来安泰であるためには日本の安泰が必要だ」と考えるようになりました。
そして、「国力増強には少子化を食い止めることが大切である」➔「女性が安心して子どもを産めるようにしたい」という思いにつながるわけです。
このときの「安心して子どもを産める」というのは、純粋に「周産期死亡率を下げる」ということをイメージしていました。特に高齢出産が増える昨今、リスクの高いお産も多いですので。
ここまでが、私が高校生前半頃に漠然と考えていた産婦人科志望動機です。今も根底にこの思いは変わらずあります。
私の暗黒時代
そしてここから、私の中では暗黒時代に入ります。大学受験です。
当時の私は、今よりも負けず嫌いで完璧主義者でした。受験勉強において、「勉強していない時間=悪」だと思っていました。
しかし、私は残念ながらコツコツと努力家できるタイプではなく、短時間詰め込み型の人間です(国試の勉強法の記事を見ていただけるとわかるかと思いますが)。
そのため、「頑張らなければならないのに頑張れない」ことにいつも苦しんでいました。そしてこれは大学に入学後もしばらく続きました。
今思い返せば、高校3年生〜大学生前半は軽度ではあるものの精神を病んでいたと思います。
暗黒時代を脱して病院実習へ
私がこの暗黒時代を脱した経緯は大きく分けると2段階あります。
1つは大学時代に私に率直に物事を言ってくれる友人がいたことです。その人は「〇〇(私)は常に何かに追われている感じがする」だの「なんでも頑張れる人間なんてほんの一部だ」だのそういう趣旨のことをよく言ってきました。私はその言葉に納得し、救われました。
2つ目は初めての彼氏ができたことです。「頑張らなければならないのに頑張れない」ことにより自己肯定感を失っていた私は、人に愛されることにより自己肯定感を取り戻しました。
こうして暗黒時代を脱したころ、大学の病院実習が始まりました。
病院実習では色々な診療科をローテーションし、入院中の多くの患者さんとお話したり、外来などを見学したりします。
産婦人科実習でも様々な方に出会いましたが、他の診療科よりも精神が参ってしまっている方が多いのが印象的でした。
長期間不妊症治療をされている方、月経困難症に悩む方、お腹の子どもに障害が見つかった方、産後うつの方・・・。
もちろん精神疾患と診断されている方もいましたが、精神疾患と診断されるほどではないかもしれないけれどかつての私のようになんとなく精神を病んでいる人も多くいました。
こうして「女性が安心して子どもを産めるように」というのが、「身体的にだけでなく精神的にもそうであってほしい」と思うようになりました。
ひいては、出産だけでなく、女性が生涯のそれぞれのステージで心身ともに健康でいられたら良いなと思います。
だから、大仰ですが「女性に寄り添いたい」というのが、私が産婦人科医になりたいと思った本当の理由です。